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※[横浜山手西洋舘HP]より引用

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/

 

デザインと高い技術を持つ職人によって作られている横浜家具は、日本の伝統と西洋の影響が融合した独自のスタイルを持つ家具として高い人気を誇っています。

その横浜家具の歴史と特徴について、詳しくご紹介いたします。

横浜家具の始まりは、19世紀後半の幕末まで遡ります。この時期、江戸幕府は鎖国を解き、長崎以外でも海外との貿易が行われるようになりました。江戸幕府は、1859年に横浜港を開港し、外国人居留地が設けたことから、多くの外国人が横浜に住み始めていったことが、横浜家具の始まりです。

つまり、横浜の成り立ちと共に、横浜家具も歩みを始めたということになります。

※[横浜市HP]横浜港の歴史（変遷図、年表）より引用

https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/minato/taikan/manabu/rekishi/history0.html

※[横浜開港資料舘HP]より引用

http://www.kaikou.city.yokohama.jp/journal/128/index.html

横浜の西洋家具の修理を請け負った日本の木工職人達は、日本の家具とは異なった機能やデザインの家具の技術を習得して行きます。すると、西洋家具の修理技術の高まりとともに、家具の製造も依頼されるようになっていきます。そこで、日本家具に加え、西洋家具の高い技術を習得した日本の木工職人達は、この需要に応えるために、西洋のデザインを取り入れた家具を製作し始めました。

これらの家具は「日本の伝統的な木工技術、道具を使って作りつつ、西洋のデザインや機能性を組み合わせた家具」として人気となり「横浜家具」として知られるようになりました。

横浜家具の特徴は、以下の通りです。

1. 和洋融合したデザイン

   欧州家具の要素（ビクトリアンスタイル等の欧州独特の曲線や装飾、 ※1アーツ＆クラフツの思想）と、日本家具の特徴の直線的なディティールが融合したデザインが魅力となっています。

2. 高い職人技術

   日本伝統の木組み工法（釘や金具を使わない工法）をベースとした高い技術で作られていることもあり、細部にわたる丁寧な手仕事が特徴で、精巧な作りと美しい仕上げが評価されています。

3. 素材の品質

   高品質の木材（ナラ、ケヤキ、オークなど）が使用され、耐久性と美しさを兼ね備えています。

4. 実用性と美観の両立

   機能性を重視しつつも、美しいデザインを持つ家具が多く、利用頻度が高い家具となっています。

工業化が進んでいたイギリスでは、大量生産により伝統産業の危機が迫っていたことから、伝統的なクラフトについて４つの基本が挙げられた思想。

1.Truth To Materials (素材への忠実さ)、2.Simple Forms (素朴なフォルム)、3.Natural Motifs (自然のモチーフ)、4.Vernacular (地域の特有性)

現在でも「横浜家具」は日本の伝統工芸と西洋文化が調和したユニークな存在であり、その歴史と高い技術に裏打ちされた美しさが、多くの人々に愛され続けています。特にアンティーク家具としての価値が高く、多くのコレクターやインテリア愛好者に愛されています。

また、現在、横浜家具の思想を受け継いできた木工職人は、幕末より築き上げられた「横浜家具のデザインと工法」を継承しつつ、その時代に合った新しいデザインや技術を取り入れています。

代表的な横浜家具が見られる場所をご紹介！

どれも魅力的ですので、ぜひ行かれることをお勧めします！

※[横浜山手西洋舘HP]より引用

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/

※[横浜山手西洋舘HP]より引用

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/